小説家から学ぶ表現、描写

小説を書くための表現方法を小説家から学ぶ

寂しい

胸に錐(きり)が刺さったようになる。

有川浩さんの県庁おもてなし課より 喬介が荷造りするたびに、家をあけるたびに胸に錐(きり)が刺さったようになる。 喬介が家にいる日々はいつか終わるのだと。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonK…

四文字の単語は薄暗い廊下に吸い込まれて消えた。

大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 玄関のなかに入る。廊下の突き当たりのガラス扉を見ると、まだリビングの灯りはついていた。 靴を脱ぎながら、その灯りに向かって声をかける。 「ただいま」 四文字の単語は、薄暗い廊下に吸い込まれて消えた。 妻の…

感情 「寂しい」

小説の表現、描写 「寂しい」キッチン風見鶏 森沢明夫 いざその答えを聞くと、わたしの胸のなかに淋しさの結晶みたいな黒い石ころがコロンと転がった感じがした。そして、その石ころの違和感がどうにも消せなくなるのだった。 たまちゃんのおつかい便 森沢明…