小説家から学ぶ表現、描写

小説を書くための表現方法を小説家から学ぶ

怒り

怒りの感情が花火のように

胸の中で、怒りの感情が花火のように一気に噴き出すのを感じた。視界がカッと白くなり、咽喉の奥に熱いものが込み上げた。 向日葵の咲かない夏posted with ヨメレバ道尾秀介 新潮社 2008年08月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7net ebookjapan

ちりちりと火花を散らしていたのだ。

S君に対する怒りは、いろいろな形で、これまで僕の胸の奥底でちりちりと火花を散らしていたのだ。 向日葵の咲かない夏posted with ヨメレバ道尾秀介 新潮社 2008年08月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7net ebookjapan

声を背中ではじき返した

森沢明夫さんの水曜日の手紙より すれ違いざま、その犬に「キャン」と吠えられた。 わたしは舌打ちして、「最悪」と、おばあさんの耳に届くほどの声を出していた。 「ご、ごめんなさい」 おばあさんの声を背中ではじき返したとき、わたしは駆け出していた。 …

敵を決めあぐねるように

有川浩さんの県庁おもてなし課より 獰猛な瞳が敵を決めあぐねるように部屋中の人間を睨む。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto

振り下ろされる鞭のような声

有川浩さんの県庁おもてなし課より 「佐和さん」 呼んだ瞬間、振り下ろされる鞭のような声が多紀の体をすくませた。 「あんたらが佐和って呼びな!」 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7net…

右の目元が痙攣している。

有川浩さんの県庁おもてなし課より 下元の右の目元が痙攣している。ーー下元も怒っていた。沸騰した部下に負けず劣らず、既に怒っていた。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto

まるでネコ科の肉食獣のような。

有川浩さんの県庁おもてなし課より 最初のお愛想など記憶から吹き飛んだ。こちらを射抜くきつい眼差し。まるでネコ科の肉食獣のような。 刺さるような敵愾心とともに、佐和の印象は強く残った。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年…

敵意を雄弁に語っている。

有川浩さんの県庁おもてなし課より ピシャリと音高く閉められた戸は、敵意を雄弁に語っている。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto

抗議など噛み砕くような勢いで叫んだ。

有川浩さんの県庁おもてなし課より しかし、民宿の彼女は多紀の抗議など噛み砕くような勢いで叫んだ。 「今さら県庁がうちの父に何の用で!」 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto

眦(まなじり)を吊り上げたのである。

有川浩さんの県庁おもてなし課より 台詞の途中で民宿の彼女は愛想のいい笑顔をかなぐり捨てて眦(まなじり)を吊り上げたのである。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 角川書店 2011年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto

全身の血液が脳に集中したような……

小杉健治さんの父からの手紙 全身の血液が脳に集中したような激しい怒りがこみ上げてきた。 父からの手紙posted with ヨメレバ小杉健治 光文社 2006年03月20日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7nethonto ebookjapan

内側からあふれ出す黒い感情

大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 四海のなかにいる、もう一人の自分は、たしかに罪悪感に苛(さいな)まれていた。しかし同時に、意思とは無関係に、内側からあふれ出す黒い感情を抑え切れない自分もいたのだ。 大事なことほど小声でささやくposted wit…

目が貼り付いたまま

有川浩さんの空飛ぶ広報室の表現、描写 完全に手が止まり、固まった。こんな文字列はこれ以上一秒たりとも見たくないのに、そこに目か貼りついたまま離れない。ページをめくることもできない。

眦(まなじり)を釣り上げる

有川浩さんの空飛ぶ広報室の表現、描写 片山が訊くと空井はキッと眦(まなじり)を釣り上げた。「バカにしないでください」とこんなときばかりはパイロットの顔に戻る。

声が尖った

有川浩さんの空飛ぶ広報室の表現、描写 「気をつけるって言ってるだろ!」 抑えられず声が尖った。いつまでも比嘉の助けがないと何もできないと言われているようで無性に腹が立った。

デスクを叩く

有川浩さんの空飛ぶ広報室の表現、描写 鷺坂(さぎさか)が指先でデスクを叩いた。中指一本で叩いた音だが、拳で机を殴ったより鋭く片山の耳朶(じだ)を打った。首が勝手にすくむ。

眉間に描き込んだような見事なシワ

空飛ぶ広報室 有川浩より 本当に怒っているときは眉間に描き込んだような見事なシワが二本立つ。やや後退気味の額は血色良くつるりとしているので、縦に刻まれる二本がやけに目立つ。 たった二本のシワだが片山を打ちのめすには充分だった。

脳細胞が沸騰した

空飛ぶ広報室 有川浩より ーー脳に言葉の意味が届くまで時間がかかった気がする。 届いた、と同時に脳細胞が沸騰した。 人殺しのための機械でしょう? ーー人殺しの機械に乗りたい人なんでしょう? ーー何で俺たちがこんなこと言われなきゃならない、人を殺…

感情 「怒り」「憤り」

小説の表現、描写 「怒り」「憤り」クライマーズ・ハイ 横山秀夫「あんな奴と付き合わんほうがいいぞ」 追村が低い声で言った。目元で小さな癇癪玉を破裂させている。 耳に受話器を戻すなり、佐山の強い声が鼓膜を叩いた。 悠木は荒い息を吐き出し、その拍子…