小説家から学ぶ表現、描写

小説を書くための表現方法を小説家から学ぶ

視線、眼差し

喉仏を、ぐり、と

お爺さんは僕の顔から視線を外し、傘の柄に乗せた自分の両手をじっと見据えた。しばらくそうしていたあと、喉仏を、ぐり、と一回動かして、また僕に向き直った。 向日葵の咲かない夏posted with ヨメレバ道尾秀介 新潮社 2008年08月 楽天ブックス楽天koboAma…

視線を泳がせながら

森沢明夫さんの水曜日の手紙より こじれた空気のなか、わたしたちはそれぞれ冷めきった紅茶を啜った。そして、視線を泳がせながら、次の台詞を探していた。 水曜日の手紙posted with ヨメレバ森沢 明夫 KADOKAWA 2018年12月07日 楽天ブックス楽天koboAmazonK…

眇(すがめ)になった。

有川浩さんの県庁おもてなし課より 名刺を受け取った和政がそれをやや遠くに持って眇(すがめ)になった。もう老眼が始まっている。 眇(すがめ)とは? 片目や斜視などの目。 意識的にひとみを片寄せた目。横目。 県庁おもてなし課posted with ヨメレバ有川浩 …

視線が触れあった。

大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 由佳がパソコン画面から視界をあげ、四海を見た。 帰宅してからはじめて、視線が触れあった。 大事なことほど小声でささやくposted with ヨメレバ森沢明夫 幻冬舎 2015年08月05日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle7n…

人物の表現、描写 「視線」「まなざし」

ヒカルの卵 森沢明夫 柳生のジジイはぼくから視線を剥がして、よたよたと歩きだした。友罪 薬丸岳 鈴木は何も言葉を発しない。ただ、じっと探るような眼差しで益田を見ている。友罪 薬丸岳 智晴の眼差しが瞬時に鋭いものに変わった。夏美のホタル 森沢明夫「…