小説家から学ぶ表現、描写

小説を書くための表現方法を小説家から学ぶ

高い天井に吸い込まれて消えた。

森沢明夫さんの水曜日の手紙より なるほど「孤食」とはよく言ったものだ。 里穂を東京に出したら、毎晩、自分はこんな気分で食事をとることになるのかーー。 私はスプーンを置いて、立ち上がった。 そして、冷蔵庫から缶ビールを持ってきて、缶のままごくご…

焼けるようなアルコールの熱さ

森沢明夫さんの水曜日の手紙より ぼくはロックのバーボンをゴクリと音を立てて飲んだ。 摂氏零度に近い液体が喉をキュッと冷やし、すぐにそれが焼けるようなアルコールの熱さに変わる。 水曜日の手紙posted with ヨメレバ森沢 明夫 KADOKAWA 2018年12月07日 …

脳味噌に甘く染み込んでいって、

大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 はじめてまともに飲んだアルコールが、脳味噌に甘く染み込んでいって、世の中がみるみるバラ色になってしまったのだ。 大事なことほど小声でささやくposted with ヨメレバ森沢明夫 幻冬舎 2015年08月05日 楽天ブック…

キスをするように、ブルームーンを口に含んだ。

大事なことほど小声でささやく 森沢明夫 やや芝居がかったような台詞を口にすると、グロスをたっぷりと塗りつけたセクシーな唇でそっとキスをするように、ブルームーンを口に含んだ。 大事なことほど小声でささやくposted with ヨメレバ森沢明夫 幻冬舎 2015…

「酒に酔う」

小説の表現、描写 酒に酔うミーコの宝箱 森沢明夫 たいして強くもないのに飲み過ぎたせいか、街のきらめきが普段より三割増しに感じられて、僕は思わず白い息を吐き出した。ため息だ。

「酒」

夏美のホタル 森沢明夫 手にしていたぐい呑みを、コト、と卓袱台の上に置いて、まだ半分くらい残っていた生酒を見詰めた。直径五センチほどのその円い水面は、蛍光灯の白い光を映してひらひらと揺れていた。