小説家から学ぶ表現、描写

小説を書くための表現方法を小説家から学ぶ

感情 「緊張」

小説の表現、描写
「緊張」

友罪 薬丸岳

 鼓動がせわしなくなるのを感じながら喫茶店に向かった。

キッチン風見鶏 森沢明夫

 ぼくの心臓は確実に一拍スキップをしていた。

夏美のホタル 森沢明夫

 ぼくの心臓は二拍か三拍くらいスキップしてしまった。

罪の声 塩田武士

 電話がつながってから、初めて長い沈黙が訪れた。このまま電話を切られるのではないかと気が気でなかったが、阿久津は相手の言葉を待つことにした。芯の出ていないシャーペンを軽くノートに打ちつけ続ける。

火の粉 雫井脩介

尋恵は身体を凍りつかせた。
人の気配を部屋の中に感じた。
まさか……そう思い、背中を撫でる空気の動きの正体を見極める。