小説家から学ぶ表現、描写

小説を書くための表現方法を小説家から学ぶ

涙の味のする唾

「それはーー本当なんだな」
 話の途中から半分浮かせていた腰を、最後には完全に持ち上げて、岩村先生は厳しい顔で僕を見下ろした。僕は涙の味のする唾を呑み込んで、一度だけうなずいた。